ベトナム南部の代表的な家庭料理はCanh chua（カインチュア）という甘酸っぱいスープです。 スープは魚からとった出汁にタマリンドで酸味をつけ、 たっぷり入る野菜の赤、黄、緑、白色（オクラ、ずいき、トマト、ハス芋の茎…） が見た目にも鮮やかです。 それはレモンのような香りのハーブであるシソクサ (ngò ôm) 、炒めたニンニク、ぶつ切りにしたネギの他、ベトナミーズコリアンダー (rau răm)、オオバコエンドロ (ngò gai)、タイバジル (rau quế) 等のハーブがカインチュアの種類によって添えられます。魚の骨は、あらを利用できればなお良くなります。これは癖のない味で、子供からお年寄りまで食べら れるあっさりスープです。
市場では雷魚のカインチュア用の野菜とタマリンドを一つのお盆に載せて商いをしている人もいて、'何人分の材料で'というと適度な分量の野菜を切り分けて売ってくれるので便利です。
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